うみとらべる

東京を拠点にして、東南アジアのぶらぶらを記録します。

中国ーラオス 鉄道計画

ラオスー中国の鉄道
9月28日付のビエンチャンタイムズにて中国雲南省昆明ラオス首都ビエンチャンまでの
鉄道計画の支払いスキームに関する記事がでてたので、ここで少し紹介したいと思います。

計画路線
中国側の計画は中国雲南省昆明を起点としてマレー半島の先っぽにある、
シンガポールまでの路線を敷設するにおいてのラオスを通る部分となります。
ラオスではビエンチャンが実際にほぼ国境に位置しているので、
昆明ビエンチャン間となります。
発表されているスペックなどは以下になります
狭軌 1,435mm
駅数 31駅 うち5主要ターミナル駅
トンネル数 76(全長195.78km)
橋数 154橋(全長67.15km)
最高限界運行速度 160km/h
最高通常運行速度 120km/h

現状の路線
ラオスには鉄道はありますが、総延長なんと3.5kmのみです。
タイのノーンカーイ駅〜ビエンチャン県のタナレーン駅までの間です。
国境を越えるだけの鉄道になりますが、これが全てであり実用的というより、
観光要素が強いものにはなっております。
ちなみに上記とは違いこちらの鉄道では狭軌が1,000であるため車両の接続は難しそうです。タイ側でも新しく別に敷設するようなのでそちらに接続されるのかもしれません。

資金調達スキーム
さて、今回が気になった最大の点が資金調達方法。
これいった主要産業がないラオスがどのようにして資金調達を行うのかという点は、前々からの注目の点ではありました。(もちろん、借款にはなりますが、)
ビエンチャンタイムズによると、
全投資金額は70億ドルほど
中国・ラオス 両政府が直接投資で全投資金額の40%を投資することになっているようです。
その直接投資のうちラオスの負担金額は30%(全体の12%)
中国は28%を出資(全体の28%)
上記のラオス政府負担金額分が8億4000万ドル
そのうち5億ドル分は中国政府からの低金利借款(年利3%?)により調達。
実質に最初に拠出できるのは3億4,000万ドル(全体の約5%程度)となっております。
全体で言うと5%程しか、イニシャルコストを捻出できないラオスですが、それですらラオスにとってはかなりの拠出金額であることに変わりありません。

ここも?
そんなちょっと不安なラオスですがなんとビエンチャンタイムズを読んでいると驚くべきことに、中南部に位置するサワンナケート(ラオス)ーラオバオ(ベトナム)も計画に入れてしまってます。これは中国にそれほどメリットがあるとは思えない路線である可能性が高いのですが、どうやってこれこそ資金を捻出するのでしょうか?
疑問がいっぱいのラオスです。


まとめ
ラオスに鉄道が通るようになれば、以前から掲げている「内陸国(land-lock-country)」から「中継国(Land-likn-country)」への大きな一歩となることは間違いありませんが、技術もお金も全て中国任せの今の状態は将来に禍根を残す(お金だけ払い続けないといけないなど)ことにならないは心配な点です。
特に中国は良くも悪くも全ては自国の利益が最大化されることに関して、援助(というか投資)を行うのが基本ポリシーにあると思います。
鉄道を敷設する技術力がないラオスでは、そういったソフト面、人的資源でも中国に頼ることになり、何億ドルというプロジェクトであってもラオスに落ちるお金はわずか、なんてことになりかねないところです。
最大限の技術力の習得と敷設後のラオスへとヒトやカネが対流してもらえるような、まちづくりなども必要になってくるのではないのでしょうか。